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窓まわりのコーキング!打替えは必須なのか?|リビロペイント

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窓まわりのコーキング!打替えは必須?

コーキングの役割

築年数が経ってくると、外壁には様々な劣化症状が見られるようになります。

建物だけをみると頑丈そうに思える外壁、どのような理由で劣化してしまうのでしょうか。
外壁は紫外線や降雨、急激な温度変化など様々な自然現象や環境で劣化を強いられています。

劣化の進み具合も建物のパーツで違ってきますが、最初に傷みだすのがコーキングです。
「あの目地に埋め込んであるゴムのこと?」よく家の外壁を見てみると色々な箇所で目にすると思います。
外壁パネル間や窓廻り(サッシ廻り)に埋め込まれていたり、お庭のタイルテラスに使われていたり、外壁だけでなく家の中でもお風呂のタイルをくっつけているゴムもそうです。これらは全てコーキングと呼ばれています。

コーキング(シーリング)とは

コーキングは「詰め物をする」という意味です。
サイディング外壁材のボードとボードの境目にある継ぎ目を「目地」といいますが、この場所と窓などのサッシまわりには、シールというゴム状のものが埋め込まれています。このシールの事をコーキング(シーリング)といいます。
コーキング工事をするとは外壁材のボードとボードの間にできる隙間に詰め物をするということになります。

コーキングの主原料はポリウレタンやシリコンなどの樹脂です。

コーキングの役割

コーキングの主な役割は
①水が建物内部に浸入することを防ぐ
②揺れに対する負荷を緩和する
という2つがあります。

外壁材のボード間には隙間ができますので、そこにコーキング材をつめて外壁から水や汚れ湿気などが侵入しないようにする役割があります。
また地震などの揺れ・家自体の歪み・サイディングの収縮によって家は微かに動いています。コーキングにを充填することで建物の揺れる動きに追随し、揺れを緩和させる役割があります。
他にも、壁の補修材としても広い用途で使われています。

コーキング材の耐用年数は使用するグレードより変わってきますが、一般的に5~7年程度であると言われております。コーキング材の上に塗装をすると直接紫外線の影響を受けないため、もう少し長持ちする場合もあります。紫外線に毎日晒されている南側の外壁ですと、3~5年位の短い耐用年数になることもあります。


コーキングの劣化の時期

一般的には新築であれば、建ててから約10年がリフォーム時期と言われています。
建物の中で目地は外壁材よりも劣化症状が早く出てきます。コーキングは早ければ5年位で劣化してきます。
コーキング材が劣化すると、ひび割れやしわ、剝がれ、破断どの症状で確認できます。この症状が出ると、コーキングのメンテナンスの時期です。
コーキングは「水」「紫外線」によって劣化します。紫外線の影響をあまり受けない北側の外壁と、日頃より紫外線に多く晒されている南側の外壁とでは傷み具合は異なってきます。コーキングの劣化は雨漏れや建物内部の腐食などに繋がるので要注意です。

補修方法としては、
①打ち替え(既存のコーキングを全て撤去して、新しいコーキングを充填する施工法)
②増し打ち(古い目地の上にそのままコーキングを充填する施工法)
という方法があります。



窓まわり(サッシ)のコーキング打替え、増し打ちどっちがいい?

今回のご質問で窓まわり(サッシ)という箇所が出ております。

窓まわり(サッシ)の周囲にもコーキングが施されていますが、構造上の問題でコーキングをすべて除去することが難しい場合があります。その場合は劣化している箇所だけを取り除き、その上からコーキングをする「増し打ち」という方法をとる場合がございます。

窓まわり(サッシ)には防水テープが貼られておりコーキングを撤去することで防水テープを痛めてしまうこともあります。そうなると雨漏れの危険性もあるので密着不良などなければ増し打ちの方をおすすめする場合があります。窓まわり(サッシ)では現況判断で施工する場合があり必ずしも撤去しなくてはならないというわけではありません。
増し打ちは打替えに比べて工程が少なくコーキング材の量も少なくて済むためコストが抑えられます。
・既存のコーキングにひび割れが無い
・サイディングの厚さが15mm以上ある
などの条件がそろえば増し打ちの選択可能であるといえます。


しかしながらコーキングは基本的には打ち替えを行うことが理想的です。
コーキングは耐久性が約7年と、一般的に使われるシリコン塗料の耐久年数の約10年と比べると短いです。
つまり外壁の塗装が必要になる時期には既にコーキングの劣化が進み、ひび割れや肉やせなど交換のサインが出ていることが多いからです。


工程が少なくコーキング材の量も少なくて済むため、コストが抑えられる増し打ちをすすめてくる業者が悪徳業者ということはありませんが、本来増し打ちできない部分を無理に増し打ちにすることで安く提案してくる業者は残念ながら存在します。

コーキングの打ち替え・増し打ちはどちらが良い・悪いというものではなく、劣化状態や周りの環境などにもよって適切な方法が変わってきます。重要なのは、コーキングの状態をしっかり確認し、家の環境にも合わせた最適な工法を見極め、お客様がご不安に感じられることのないようにしっかりと説明してくれる業者を探すことです。複数の業者から見積もりをとって比較し優良業者に依頼されてください。

様々なコーキングの劣化症状

◆ひび

コーキングが劣化してくると、まずはひび割れがみられます。この場合はすぐに補修が必要というわけではありませんが、劣化は進行し続けます。注意深くチェックしながら、業者にも相談してメンテナンスを検討し始めるといいでしょう。





原因:紫外線によりコーキングの可塑剤が抜けてきた為

◆肉やせ 

コーキングに含まれている可塑剤が溶け出すという劣化症状で、コーキングの厚みが明らかに薄くなります。そのままにしておくと剝がれが起きます。

原因:コーキングに含まれる可塑剤が抜け始めた為  新築時の施工不良

◆破断

ひび割れを放置しておくと、ひびが拡大し「破断」と呼ばれる状態になります。隙間から建物内部に雨水が浸入してしまう可能性が非常に高いため、早急なメンテナンスが必要となります。









原因:可塑剤の効果が切れ、柔軟性を損ない、建材の動きにコーキングがついていけなくなった為。

◆剥離

コーキングが剥がれて、サイディングボードとコーキングにすき間がある状態のことを剥離と言います。

原因:可塑剤の効果が切れ、建材の動きについていけなくなった為 コーキング接着不良

コーキングの打ち替え手順

【既存コーキング材撤去】
古いコーキング材をキレイに除去します。カッターやペンチを使って、既存のコーキング材を綺麗に取り除きます。
この際の注意点は外壁の表面を傷つけないように外壁小口を削るようにすることです。コーキングが劣化していると、切れ目を入れたら簡単につまみ出せます。接着面にゴミ、油分、水分が残っているとコーキング材の接着不良に繋がり、剥離の原因となってしまいますのできれいに取り除きます。


【清掃】
既存コーキングを撤去後、刷毛を使って細かいゴミや汚れ等も綺麗に取り除きます。


【ボンドブレーカーの有無の確認】
既存コーキング撤去の際に一緒のボンドブレーカーが取れてしまう事がありますので、撤去後はボンドブレーカーの有無を確認します。ボンドブレーカーが無い場所は、新規でボンドブレーカーを入れます。


【養生テープ(はみ出し防止のテープ貼り)】
コーキング溝にマスキングテープを貼り付けます。外壁にコーキング材を付けないよう目地のまわりに養生テープを貼ります。古いコーキングがとれたらコーキング材が余計な場所につかないようにサイディングボード部分を養生テープでしっかり保護します。
マスキングテープの貼り付け方次第でコーキングの仕上がりが大きく変わりますので丁寧に貼り付けしなければいけません。
 
【プライマー塗布】
コーキング材を塗る前に下塗り剤の接着プライマーを塗布します。プライマーを塗布することにより、その後のコーキング材の密着性を高める接着剤としての役割と、塗装面の凸凹をなめらかに整える役割を担っています。
 
【コーキング材充填】
コーキングガンを使用して、目地部分にコーキング材を注入していきます。基本は、上部から下部に向かってコーキング充填を行っていきます。
目地内部に空洞ができないよう、隙間がないように目地の隅々までコーキング材を盛り上げるように充填します。一見簡単に見えるコーキング充填ですが、溝の中にコーキング材を充填していく作業は想像以上に難しいです。


【ヘラならし】
コーキングを充填したあと、空気が入らないようにヘラでしっかり密着させ均一にならします。


【養生テープ除去、乾燥】
表面が乾いてくるとテープを除去する際にくっついてくるので、養生テープ作業は注意が必要です。なお充填箇所以外に付着している場合は完全にふき取っておきます。




■コーキング「増し打ち」手順
①養生(はみ出し防止のテープ貼り)
    ↓
②プライマー(下塗り材)の塗布
    ↓
③コーキング材の充填
    ↓
④ヘラならし
    ↓
⑤養生テープの除去、乾燥

コーキング補修の価格・費用相場



コーキングの打ち替え・増し打ち工事にかかるおおよその費用相場は、以下の通りです。コーキング工事は、1m(メートル)単価で計算されることが多いため、合計数が長いほど費用も増します。


【打ち替えの費用】既存のコーキングを剥がして新しくコーキング材を打つ
  約700~1,000円/m   


【増し打ちの費用】既存のコーキングの上からコーキング材を打つ)
 約300~700円
(※高所作業の場合、別途足場の設置費用必要)

コーキング材の種類・特徴

コーキング材には種類があり、用途に合わせて適切なタイプを選びます。



1.ウレタン
ウレタン系コーキング材は、耐久性が非常に高いのが特徴です。硬化すると弾力性を持ち、密着性が高いメリットもあるため外壁のひび割れや目地の補修によく使用されます。
デメリット
〇耐候性が低い
〇紫外線に弱い
〇ホコリが吸着しやすい
このような理由から屋外での使用はコーキング後に塗装での保護が必要です。
また、塗装後に汚れにくいノンブリードタイプもあります。

【主な使用用途】
ALC・窯業系サイディングの目地
窓枠まわりの目地
コンクリートのひび割れ補修


2.シリコンの特徴
シリコン系シーリング材(シリコンコーク)は、耐候性・耐水性・耐熱性に優れてる。
比較的価格が安くコストパフォーマンスが良いコーキング材です。
充填後にシリコンオイルが出るため、周辺が汚れやすく上からコーキング後の塗装ができません。しかし専用プライマーを使用すれば塗装可能なケースもあります。

【主な使用用途】
ガラスまわり目地
屋根瓦の補修
浴室・浴槽・洗面台・キッチンまわり


3.アクリルの特徴
アクリル系シーリング材は、水性タイプで作業性に優れ価格も安価です。
デメリット
〇硬化後に肉やせが起こる
〇耐候性・耐久性が低い
リフォーム工事ではあまり使用されません。

【主な使用用途】
ALCの目地
塗装・クロスの下地処理


4.変成シリコンの特徴
変成シリコン系コーキング材は、ウレタン樹脂を原料としたものです。
〇耐候性・撥水性に優れており
〇環境にやさしい(溶剤をほとんど含まない)
〇弾性、追従性と有する
〇上から塗装が可能
さまざまな用途に使用できるのが特徴です。
デメリット
〇シリコンやウレタンに比べると価格が高い
〇プライマーを事前に塗る必要がある
〇塗料のはじきやベタツキが発生する場合がある(上に塗る塗料による)


【主な使用用途】
窯業系サイディング・コンクリート・ALC・タイルなどの目地・サッシまわり
躯体・板金加工など


1液性と2液性のコーキング材
コーキング材には1液性(1成分形)と2液性(2成分形)があります。


【1液性】
缶タイプやコーキングガンを使用するタイプがあります。
手間がかからず、そのまますぐに使えるのが特徴で部分補修や施工箇所が少ないときに使用されます。

【2液性】
主剤と硬化剤が分かれているタイプです。専用の撹拌機でしっかりと混ぜ合わせる必要があります。

2液性は硬化不良を起こす可能性があるので、コーキング材の扱いに慣れた業者に依頼しましょう。

まとめ

今回はコーキングの中でも窓まわり(サッシ)のコーキングについてお話をさせていただきました。
基本的にコーキングは、打ち替えに勝るものはありませんが、窓の形状によって既存のシールが撤去出来ない時や、構造上カッターを入れない方がいい窓まわり(サッシ)には増し打ちをおすすめします。
また紫外線のあたりにくい北側の外壁は南側に比べると劣化具合も遅いため、必ずしも打ち替えにしなくていい場合もございます。
増し打ちをすすめてくるから悪徳業者ということはありませんが、本来増し打ちできない部分を増し打ちにすることで安く提案してくる業者は残念ながら存在します。

コーキングの打ち替え・増し打ちはどちらが良い・悪いというものではなく、劣化状態や立地環境、建物の構造( 鉄骨・木造)、また南面、北面の紫外線の当たり方などにもよって適切な施工方法が異なります。施工箇所の状態を見極め、ベストな施工方法をとることが大切です。

重要なのは、コーキングの状態をしっかり確認し、家の環境にも合わせた最適な工法を見極め、お客様がご不安に感じられることのないように、なぜ打ち替え、なぜ増し打ちをするのか理由をしっかりと説明してくれる業者にお願いすることです。
そのためにも複数の業者から見積もりをとって工事の進め方など比較することで、本当に必要な施工工事が見えてきます。

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